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MUSE 2013/1/11 さいたまスーパーアリーナ ライブレポート

ライブから早一週間。
というわけで以下は埼玉スーパーアリーナで行われた公園のライブレポートなのですが、めちゃくちゃ長い割に中身はスッカスカです。
時間がなく、公開が遅れてしまい申し訳ありませんでした、土曜日のは金曜日演らなかった曲を中心に(時間あれば)書いていこうと思うのですが、それでも少し時間がかかりそうです。

1/11
The 2nd Law: Unsustainable
Supremacy
Map of the Problematique
Panic Station
Supermassive Black Hole
Resistance
Animals
Knights of Cydonia (Man with a Harmonica intro)
Montpellier Jam
Explorers
Exogenesis: Symphony Part 3 (Redemption)
Time Is Running Out
Liquid State
Madness
Follow Me
Undisclosed Desires
Plug In Baby
Stockholm Syndrome
(アンコール)
Isolated System
Uprising
(アンコール)
Starlight
Survival


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見どころは"海外仕様の"MUSE

待ちに待った日本公演、1日目。前の前の晩あたりから、どうも落ち着かなくなって、当日朝の気分は言うなれば遠足当日の小学生のようでした。彼らのパフォーマンスに注目なのは当然ですが、レジスタンスツアーでは実現しなかった海外のアリーナ公演とほぼ同様のセットでの来日公演がついに実現したというのも今回の最大の注目点でした。
物販の開始時刻が15:00という事だったので、少し早めの14:30にさいたま新都心に到着し、物販待機列に並ぶ事に。待機列に並ぶ前に、グッズに一通り目を通したのですが、Tシャツがださいのしかないく、しかも価格は超強気の4000円。結局、シャツと土産のキーチェーンは買ったけどこのラインナップでこの価格は...笑
客入りはキャパに対しては少々少なかったかなという印象。スタンド席もちらほら空席が見えたし、バックスタンドは全てカバーで覆われていました。長めの前置きもここまで、前座のアーティストに関しても割愛で良いでしょう。(MCは面白かった。)
開演、そして逆ピラミッドお披露目

ほぼ19:00の定刻にスタート(彼らには珍しく定刻)。まずはUnsustainableからのSupremacyのごり押しで開幕、うおーチョーかっこいい、という並の感想を抱くのですがホントにSupremacyのギターと泣きのボーカルは堪らないので並みの感想になるのも仕方なしというところです。「コンバンハー、トキョー ホホーウ!」とマシューからの皆様への日本語での挨拶も加わり、一日目が幕を開けます。そこから手を緩める事無くMap of the Problematiqueへ。フジロック2010以来ハマっている曲だけに感慨深く、あの時とはまた違うこの曲の良さを味わえました。また周りのお客さんも反応を見る限り、この曲の人気は根強いなといった所です。
ここからが今公演の見どころ、逆ピラミッド型のスクリーンをステージ上に形成します。これがあのセットかぁと早くも感激した所で最新作からの衝撃作、Panic Stationが軽快に登場し、スクリーンに映し出されたダンスをかます紫色のモンスター、トランペットを吹く緑のモンスターと共にノリノリのステージを演出。マシューも乗って来たようでまたも日本語で挨拶。「アーリガト!ドーモ、アリガト!」。いや、ほんとにこちらこそありがとうございます。
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ポップな演奏から続いては前作のタイトルトラック、Resistance。以前、生で聴いたときはその価値に?が付いたりもした曲だったのだけれど、今回は最新作を聴いた後だからこそ分かる、この曲の良さ。過剰の美学と評された彼らの一時代を振り返る上で劇的な展開のResistanceは彼らに欠せないという事。続いてのSupermassive Black Holeもすっかりお馴染みだが、この曲もAbsolutionまで流れを断ち切ったという点で彼らの革新の一つ。スクリーンに映し出される映像がこれまでのロボットダンスではなくなっていて、この曲=ロボットダンスのイメージが強かっただけに意外でした。
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Animalsは最新作の中でも、ライブ映えに関して注目していた曲ですが、前半の哀愁誘う曲調から後半部分の盛り上がりは圧倒的、彼らにしか出来ない一曲だと言えるでしょう。スクリーンの映像も、これまでの彼らにないストーリー仕立ての物になっていて、演出と演奏の両方で味わえる一曲。後半部分の盛り上がりそのまま、ライブの中盤にKnights is Cydoniaが登場。イントロでクリスのハーモニカに不具合発生で音がかすれてしまい、ハーモニカを交換する小さなハプニングも。ダメになったハーモニカと、吹き終わった二つのハーモニカ両方を右ブロックに投げ込みファンサービス。訓練された日本のお客さん達は見事な合唱を披露し、間奏から終盤への盛り上がりは演奏、お客さん共に爆発的というのがピッタリ。この熱い観客の盛り上がりにはマシューも間奏明け部分「ヤヤヤヤヤヤ!」と客を煽りノリノリに。
さっきの爆発的盛り上がりはどこへやら、幻想的なMontpellier JamからExplorersの流れで会場はマシューのピアノと歌声に聞き入る。ここのメリハリでお客さんはあっさりとMUSEの演出する世界に引き込まれてしまいました。CDでExploresを聴いたときの曲の印象と異なる上に、ライブでは凄く重要な役割を持つ曲でした。
ついに"振り子"初登場

続いてはライブパフォーマンスは史上初となるExogenesis : Symphony Part 3。演るのでは、と予想される方も多かったですが、私は演らないと思ってただけに、度肝を抜かれました。以前はこの曲をライブでは再現するには難しいと言っていたと記憶しているのだけれど、問題は克服できたのかな。スクリーンにはお笑い芸人、鉄拳描いたのパラパラ漫画もしっかり登場。MUSEは日本公演でよくレア曲をやりますから、YouTubeなどでは日本に対する羨望の声もちらほら見えますね。
そして前の二曲でお客さんを引き込んだ後は、キラーチューンのTime Is Running Out。金曜日はサビ前の合唱が惜しかったように思えたが、それでも盛り上がりは素晴らしく、盛り上がりは頂点に。TIRO終了後はクリスが前に登場、両手を広げ観客を煽り、前へ出てくる。リスが客を煽ったりして、前に出てくる様になったのにも彼らのちょっとした変化ではないでしょうか。テレビやインタビューにあまり出てこないクリスが日テレのスッキリにもちゃんと出演していたも併せて驚きでした。ともかく、そのままスピーディなLiquid Stateが始まる。生だと疾走感が伝わって、CDで聞くよりも段違いにカッコよさが際立つ曲でした。一方のマシューは後ろに下がりドムのドラム付近でギターに徹する。Absolution期のバスドラムに座って、ギターを弾きまくる姿を思い出して、一瞬懐かしい気分に。
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ギターなしのMUSE

ママママ....のイントロが流れると一気に盛り上がる観客、そんなキャッチーなイントロが印象的なMadness。この曲を初め最新作の曲でここまでお客さんが盛り上がるのは予想していなかったので、この曲は多くのお客さんがThe 2nd Lawの曲に期待している事を印象付けてくれた。スクリーンに歌詞が出てくるので、歌詞をよく知らないお客さん達も一緒に歌えた事が会場に一体感をもたらした。いつも思う事だけれど知らない人と同じ歌を歌うのはとても気持ちの良い体験です。ライブではキーを下げて演奏していて少し気にはなったのでけれど、これはこれで味がありました。
Follow MeとUndisclosed Desiresが続けて登場。ここでは度肝を抜かれたのが、この2曲はマシューがボーカルのみに徹するんですね。なんでも、マシューが楽器を何も持たずに歌うのは実に13年振りだとか。これまで見てきたMUSEのスタイルからかけ離れた姿です。Follow Meでマシューが地面に屈み両手でマイクを持って熱唱、特にUndisclosed Desiresでは観客に手を振るように要求、挙句は客席に降りてファンにタッチするなどファンサービス旺盛な一曲になっていた。しかし、Follow Meをはじめ最新作も本当にライブで化ける。終盤のクリスのコーラスに合わせて会場が一体となって叫ぶシーンは、まさにライブの醍醐味であったと言えます。Follow Meの後はマシューがファンにWho's coming tomorrow?と尋ねる一幕も。
ファンとの仲睦まじい交流会の後は、Plug In Babyで引き締める。けたたましい、いつものイントロで会場はまたも大興奮、私も大興奮。恐らくここかTIROがその日一番の盛り上がりでしょう。やっぱりMUSEはギターだなと、Origin of Symmetryからの曲はこの日はPIBだけでしたけれど、あのアルバムの凄まじさを再び印象付けてくれました。続くのは今ツアーの新たな目玉、スクリーンにルーレットが現れて、次の曲を選ぶという物。とはいっても、チョイスがStockholm SyndromeとNew Bornの二つで、ルーレット感は無いというのが正直な所か。さておき、ルーレットはStockholm Syndromeを選曲、結構盛り上がる会場。演奏を終え、いつもの締めのリフ(今回はレイジ)を演奏する彼らを包み込むように、ピラミッドが降りてきて、まずは本編終了。
アンコール、もうちょっと頑張れるはず。

isoltd (1)
本編終了でピラミッドに包まれてからIsolated Systemの演出は、なかなか見応えがあり、演出万歳と言った所。この曲も、Uprisingの動までの静の部分を演出する上でうってつけ。焦らされた観客にUprisingは強烈ですね。この曲は見所満載で、最初のサビまではピラミッド型スクリーンにカンフーで敵をなぎ倒して行くドミニクが映し出されて、その後ピラミッドが上がって、赤いカンフースーツを身につけた本物のドミニクが登場する、というコミカルで楽しい演出もあるのです。でも実はUprising、ちょっとファンがイマイチ乗り切れないというか、やっぱりお疲れなのかもしれないですけど、思うにUprisingで始まるアンコールよりもプラグインとか、或いはNew Bornあたりで始まった方がアンコールに爆発感をもたらせるのではないかな。その後メンバー再び退場、ファンはもちろん物足りない、本人達が思うよりも物足りない。(恐らくこの時開演から1.5時間程。)
isoltd (3)
観客の要求に応え、あまり待たせる事無く再び登場しStarlightを投下。マシューがしょっちゅう観客を煽って面白い。つくづく本当に楽しませてくれる男だなと感じます。ラストは壮大なSurvival、拳を突き上げさせる力強い一曲。この曲でライブが締まるのかと疑問に思ったりもしたのですが、しっかり締まりました、というよりは彼らの演奏が締めたと言うべきでしょう。スモークが炊かれフィナーレを迎えるまで実にあっ言う間でした。
isoltd (2)
明日もあるさ
足早、の割には長々と一日目について書いてきました。一日目は本当に最前に近い位置に居たのでギュウギュウになりながらも、MUSEのライブをまさに「体感」することが出来ました。感想としては初日は結構リラックスして演奏していたように感じたのと、まだ足りない!の二点が挙げられます。二日目で大いに満足して帰れたのでよかったのですが金曜日の公演を見終えた直後は、これが彼らのベストじゃないなんて事を真っ先に考えたりもしました。それにしても二日間もMUSEを生で観れるなんてなんと贅沢な事か、友人たちとその日の公演について語りながら共に帰路につきました。
皆様の中にも金曜日の公演に足を運ばれた方、いらっしゃると思います。自由に感じた事をコメント欄に残していただければとても嬉しく思います。

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