いやーーー、とにかくハンパなかったです。どれくらいハンパないかと言うと、本来は水曜日の公演だけ行く予定だったのに、想像以上のかっこよさに行く予定がなかった金曜日の公演のチケットを買ってしまうくらい。恐るべし追加公演。25日火曜日の公演からセットリストを変えてきたのも驚きでした。ライブ自体は極めて満足できたんですけど、時間だけみると本編が1時間半ほどで、もうちょっと出来ませんかねという具合。
2/26
Somewhat Damaged
1,000,000
Letting You
Terrible Lie
March of the Pigs
Piggy
Reptile
The Frail
The Wretched
Vessel
Survivalism
Wish
31 Ghosts IV
Burn
Gave Up
The Hand That Feeds
Head Like a Hole
(アンコール)
Ice Age (How To Destroy Angels)
BBB (How To Destroy Angels)
Hurt
2007年以来の単独
夏フェスで色々と来日してはいるものの、単独公演は2007年と7年振り、会場はその時と同じスタジオコースト。今の彼らのパフォーマンスをこの大きさの会場で見ることが出来るのは日本くらいなんじゃないかなって思ったんですけど、ツアーの告知を見たらチケットが9000円って、まぁその額をポンと払っちゃうのも日本くらいなんだろうなと思いました。お客さんは若い女性の方も随分いたのが意外だったかな。マリリン・マンソンの時と大体同じお客さんの層だろうなと思ってたんですけど、僕が思うにはそれに比べると若い世代の人が多かった印象です。前は自分(大学生)より明らかに上な人もたくさんいましたからね。
予定通り?開演
19:00の予定通りに客電が落ちてスタート、ではなくてアレッサンドロ・コルチーニが登場してインストをやったんだけど、これって前座って言っていいのかな? あとにも書きますがこの日はリアルなサプライズでトレント嫁のマリクイーンが登場してHow To Destroy Angelsの曲を披露してくれるんですけど、それを前座に回して欲しかったな~とは言っても前座にトレントを持ってくるなんてこともできないしね。とにかく掴みどころの無いインストを19時から20分間ほど垂れ流し続けてちょっと締ってない前座でした。ま、この後の本番でバッチリ締まったので全く問題はなかったんですけども。
1曲目から雰囲気が違う
|
このマイクを引く動作に痺れますわ |
初っ端はSomewhat Damegedで始まったんですが、これがまたライブの最初に来ると印象が違うんですね。アメリカで観た時は後半で聴いたんですけど、Wishなどの激しい曲の前に持ってくると、すこし目立たない感じだったんでこいつは絶対初っ端でいいと思いました。加えて、映像演出はなしでライトの演出だけだったんですけど、会場の規模が狭いので照明だけでめちゃくちゃ迫力のある演出になっていました。演出も観客を刺すようなストロボを多用した照明でここまで曲を彩れるものを作れるのは素晴らしいと思います。本国のツアーではこの辺はだいぶ映像演出を織り交ぜてきていて、映像と曲ワンセットという印象を受けました。前日の公演では新譜からの曲への反応が悪かったそうなんですけど、本来の映像演出があればもう少し盛り上がったかもしれません。僕が好きなTerrible Lieと1,000,000もこの後すぐ聴けたんで、今日はめっちゃ幸先いいなと思いましたね。
最高の音響
|
ストロボに浮き上がるシルエットが最高 |
個別の曲に色々印象を述べても長く読みにくい文章になってしまうので、ここからはライブ中気づいた点を幾つか書いていきます。一つ素晴らしいなと思ったのは音響のバランスが良かったこと。プロのアーティストが最高の音をお客さんに聞かせるための準備が行き届いているなと思いました。ライブに行くとたまにあるんですけどベースが聞こえない、ドラム、或いはギターの音が出過ぎてるなんて事は誰のライブにおいてもある事ですし素人の意見としましてはすごく良い音響だったなというところです。
新作ツアー?
|
客の煽りもかっこいい |
いや、本当はそう銘打ってるわけではないんですけど一応新作リリースしてからの来日公演なのでHesitation Marksの曲がひとつも無かったのはちょっと残念でした。ライブの中盤だか後半、どちらか忘れたんですけどトレントが「昨日来なかった人たち手を挙げてくれるか?」という質問をしたんですね。もしかすると前日新曲の反応がイマイチで、ちょっとそれを気にして曲目をここまで変えてきたのかなと考えました。3デイズあればファンの反応に合わせて曲順や演奏する曲を変えてくることもできますよね。こうやってライブではバンドの演りたい曲よりも、ファンが喜んでくれる旧作をどんどん出して行く姿勢は本当にありがたいです。一つ僕もエピソードがあって、ちょっと話は逸れてしまうんですけど、2011年のサマソニでMUTEMATHが来たので、当時大好きだった自分は最前で彼らのパフォーマンスを今か今かと待ちわびていたわけです。それなのに彼らは、当時の発売予定だった新作を中心にしたラインナップを披露、既存の曲は2,3曲しか演らなかったんです。まあ言ってしまえばバンドのエゴって感じました笑。でも今回のNINの場合は最後の最後までCopy of Aのイントロが流れるのを待ってましたけど笑
サプライズ登場
|
夫婦デュエット |
新曲の代わりに多くのサプライズ曲(Vessel、Ghostなど)が飛び出しましたが、Head Like A Holeのあとにもサプライズがありました。「アメリカでもちょっとしか演ってない奴をやる」的なことを言って奥さん登場。HTDAは今まで一度も聴いたこと無かったんですけどアンコール2曲目のBBBっていう曲は結構カッコ良かった。クールなポップって感じ(The Kills知ってる方、大体あんな感じです。)だったんですけど、まあ一応僕らはNine Inch Nailsを観に来てるので、そこはあと2曲別のものを演って欲しかったかな。もしかするとこれも金曜日のチケットを買わせるための巧妙な罠かもしれないですね。実際僕は引っかかりましたし。
これがインダストリアルロック
|
ナイン・インチ・ネイルズ 2月26日公演 |
締めにちょっとかっこつけてみましたけど、改めて彼らの半端じゃないパワーと繊細さに圧倒されました。激しくありながらも全く繊細さを失わない曲作り、そして演奏は彼らを唯一無二の存在に押し上げました。マリリン・マンソンを世に送り出したのも、インダストリアルロックをメジャーシーンに持ってきたのも彼の仕事で、トレント・レズナーの才能やなかなか枯れないアイディアにはただ感激するばかりです。ポップなロックを書かせたらノエル・ギャラガーが人々を感動させる曲を書くように、トレント・レズナーもハードな曲を書かせれば随一だと僕は思いました。去年の秋に一度彼らのライブに足を運んでからなかなか彼らの曲が頭から離れませんし、多分あと数年はバッチリ影響されてしまうんじゃないかというそんなライブでした。というわけで、今記事を書いている今日(2/27 金曜日)もこの後新木場スタジオコーストで3回の来日公演を締めくくるライブに行ってきます!
0 コメント:
コメントを投稿